文語文 練習帳

文語文を用ゐてエッセイ的の文章をつづる練習帳。

ことば

正しき恨み方(1)

日本語のすべての動詞にはそれぞれ活用といふものあり。 現代語の「する」といふ動詞を例にして言はば、「しない・して・する・する時・すれば・しろ」と、かくのごとく文中の役割に応じて形を変ふるなり。 一方 文語の文法(いはゆる古典文法)を見るに、口…

綾鷹を未だ許さず

かつてナンシー関、野島伸司の書くドラマを下記の如く批判せること有り。 野島伸司は、何の責任も取る積もり無き也。... 野島ドラマに欠かせずとせられたるものに「めくるめく過激」有り。... しかしてこれらの「過激」には全て保険 掛けられたり。のちほど…

山本夏彦『完本 文語文』を読み(終へざり)し事

グーグルにて「文語文」と検索するに筆頭に挙がる一書が山本夏彦『完本 文語文』(文藝春秋、2000年)なり。本自体は以前より知りたるも読みたることはなかりしを、吾人が文を綴るにも参考にならんかと思ひて図書館にて借りたり。 さて読み始めたるに、程な…

文語文の硬と軟と

硬と軟とを使ひ分くるはエッセイの勘所と思はる。 一例として、最近ナンシー関のエッセイ集を読み居れるが、かの人は「~である」式の硬き表現を旨としつつ、そこに「~だけど」「わからん」式の砕けたる表現を巧みに織り込む。更に「~ました」「~ですね」…

文語文を書く人

吾人がかやうなる文章を書き始めたる理由は、かやうなる文章を読みたしと自身が思へば也。文語文を用ゐて現代のことを書き記したる軽きエッセイ的の文章を読みたしと思へり。 しかるに検索すれど管見に及ばず。商業作家はおろか、ブログ等にてもかやうの文章…

「~してくれる」をいかに言ふか

文語文で「~してくれる」はいかに言ふべきか。 口語の「くれる」は文語文法では「くる」(下二段活用)となると推論せらる。しかるに「~してくる(連用形+て 呉る)」はやや不整合に思はる。補助動詞が「して」に接続せることが口語的に響けば也(類例:…

表記の悩み

文語文にて物を書かむとす、さて表記はいかにすべけんや。 殊に問題となるは漢字字体と仮名遣ひとならん。さは言へ、前者につきては思ふところ無し。只いはゆる常用漢字をそのまま用ゐるべしと考ふるのみ。他方、仮名遣ひにつきては考へ一定ならず。 吾人 日…

はしがき

文語文にてエッセイ的の物を書いてみんとす。 あくまで文語文にして、古文に非ず。則ちいはゆる古典文学作品の様態を真似せんとの志に非ずして、ただ文語文法を用ゐて現代の生活なり何なりを書き記してみんと思ひ至りし也。言はばそのコントラストが文章に興…